屋部(サッカー)快勝 初V 中学総体


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決勝 北―屋部 後半14分に3点目を決めて喜びを表す屋部の岸本響(左)=24日、浦添市陸上競技場(山城博明撮影)

 第41回県中学校総合体育大会は24日、2種目が行われた。浦添市陸上競技場で行われたサッカーの決勝では屋部が5―1で北に快勝し、初優勝を飾った。テニスは県総合運動公園庭球場で団体戦の決勝までを行った。

決勝は男子の伊良波が3―1で名護を破り、女子は沖縄東が3―1で潮平に勝利した。

◆岸本響 躍動ハット
 小柄なストライカーがピッチで躍動した。身長156センチのFW岸本響は豊富な運動量とディフェンスの裏を突く巧みなポジショニングで3点を奪い、屋部の初優勝に貢献した。「中学に入ってハットトリックは初めて」。試合の疲れを感じさせず、爽やかな笑顔を見せた。
 まずは前半9分。コーナーキックを頭で合わせて先制点を奪った。一度ディフェンスの死角に入り、タイミングよく飛び出してボールに絡む技ありの1点だった。「いつも練習している通りにできた」と満足そうだ。2点目は左サイドからのクロスに再び頭で合わせた。相手守備を寄せ付けず完全フリーな状態で得点し、「たまたまです」と控えめに笑った。
 この日は屋部が得意とするサイド攻撃が光った。MF岸本天は左から駆け上がり巧みなクロスで好機を演出。自らもゴール前に切り込んで得点を狙った。「相手の守備を意識してカウンターを狙った」と岸本天は振り返る。守ってはGK高嶺紫勇が序盤の猛攻をしのぎ、「いい守備で流れをつかめた」と胸を張る。
 炎天下の試合でもピッチ上の選手は最後まで走り続け、5―1の快勝で頂点に上り詰めた。岸本響は「九州大会でも練習でやってきたことを思い出して、得点できる場面では決めたい」と決意した。(平安太一)