「防衛局の主張通り」 名護市、県埋め立て根拠批判


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 【名護】名護市は25日、米軍普天間飛行場の辺野古移設に向けた仲井真弘多知事の埋め立て承認の根拠に関する市の質問に県が回答した件で、回答に対する市の見解をホームページで公表した。

 県が15日付の回答で示した根拠は、環境影響評価に基づく過去の知事意見や県環境生活部意見の内容と矛盾があるとして、「沖縄防衛局の主張を無批判に受け入れている」などと批判している。
 市は埋め立て土砂への外来生物混入の懸念について、県が「適切な対応が取られることを確認している」と回答した一方で、具体的な確認方法や対策が示されていないとして、「根拠が不明」と指摘した。
 オスプレイ配備については、県が環境影響評価に基づく知事意見の段階で「環境保全上の重大な支障が生じる恐れがある」としていながら、知事の承認根拠の回答では「審査の対象外」としたことについて、「環境影響評価の意義を否定するものだ」と批判した。
 仲井真知事の埋め立て承認について名護市は2月12日付で県に根拠の説明を要請。県は今月15日に回答した。