知事選野党選考委員会 翁長那覇市長の擁立を決定


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翁長雄志氏

 県議会野党などの知事選候補者選考委員会(座長・新里米吉社民党県連委員長)は26日、那覇市内で会合を開き、翁長雄志那覇市長(63)の擁立を正式に決定した。出馬要請は8月11日に予定している。

 25日に那覇市内のホテルで会談した新里氏と翁長氏は、建白書に示されたオール沖縄の意思を堅持するとの認識で一致した。翁長氏は今回の知事選のポイントとして「沖縄のアイデンティティーを大切にすること」と発言したという。
 会見した新里氏は、翁長氏に決定した理由について米軍普天間飛行場の県内移設に反対する立場を貫いていることなどを挙げた。その上で「しっかりと政治姿勢を堅持しており、県民の期待の大きさをひしひしと感じてきた。県民の声が(決定の)バックにある」と説明した。
 翁長氏が自民党所属だったことには「(野党支持者らに)不安や懸念を持つ方々がいることは事実」と話したが、時間をかけて説明を続けているとし「理解は深まっている」との認識を示した。
 選考委は5月に、候補者を翁長氏と高良鉄美琉球大法科大学院教授の2人に絞り、選考を進めていた。