【東京】自民党の石破茂幹事長は28日の記者会見で、仲井真弘多知事が11月の県知事選に立候補する考えを26日の党県連の要請で示したことについて、「公明党、政府とよく調整しながらやっていくことが一番重要だ。公明党と一緒にやれるか、県連がどのように考えているか、まだ一切聞いていない。よく聞きながら判断する」と述べるにとどめ、県連の説明を聞いた上で判断するとした。
辺野古の埋め立て承認に反対するよう求めていた公明党県本は仲井真氏擁立に慎重で、知事選への対応を決めていない。独自調査なども踏まえて仲井真氏不利とみる石破氏は、党としての支援に慎重な姿勢を示したものとみられる。
石破氏は「(擁立を)決めさえすればいいということではない。どういう態勢で臨むか、自民党として出たとこ勝負みたいな話にはならない」と強調した。
一方、県連の仲井真氏擁立を受け、石破氏は26日に都内で自民党県連の翁長政俊副会長ほか公明党の井上義久幹事長、同党県本の糸洲朝則代表、金城勉幹事長と会談。知事選について意見交換したとみられる。