浮桟橋引き揚げる 辺野古


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クレーン車を使い、浮桟橋やゴムボートを陸上に引き揚げる作業員=29日午前、名護市のキャンプ・シュワブ

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向け、キャンプ・シュワブ沿岸部に設置された浮標灯(ブイ)を設置する際、使用する浮桟橋とゴムボートが29日正午すぎ、陸上に引き揚げられた。フィリピン沖にある熱帯低気圧の影響などにより波が高くなったためとみられる。
 浮桟橋が引き揚げられたことで、波が落ち着くまではブイ設置など海上の作業は行われない見通しだ。

 浮桟橋の引き揚げ作業は同日午前11時ごろから始まった。クレーン車がゴムボートなどを引き揚げているのが確認された。
 一方、キャンプ・シュワブの第1ゲート前では正午ごろ、座り込みをしている市民らが新たに設置された鉄柵を越えてゲートの手前まで進入した。この鉄柵は開閉式となっており、市民らが鉄柵を広げ開放した状態にして固定した。
 市民らは29日午前8時前から座り込みを始めた。午前中は、資材を詰めたトラックが基地内に入るのを止めようとし、前に立ちはだかる市民と警察官との衝突が繰り返された。【琉球新報電子版】