前政党そうぞう代表で元郵政民営化担当相の下地幹郎前衆院議員(52)は31日、那覇市内のホテルで記者会見し、11月16日投開票の知事選(10月30日告示)への出馬を表明した。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設について下地氏は、選挙後半年以内に県民投票を行う考えを示し、「明確に県民投票で決める。その方針の下に進め、辺野古移設の決着をつける」と述べた。
選挙には無所属で臨む。
下地氏は「経済低迷、学力低下がまん延する現状の解決のため、どうするんだ沖縄という思いで世代交代を訴える」と決意を述べた。
普天間問題ではかつて嘉手納基地統合を唱え、昨年春のそうぞうと大阪維新の会との政策協定では辺野古推進を合意した経緯などがあるが、知事選では県民投票実施を掲げるとした。
3選出馬を表明している仲井真弘多知事(74)に対しては「辺野古ではない方向で選挙を戦い、(埋め立て承認は)整合性がない」と埋め立て承認を批判。同じく出馬の意向の翁長雄志那覇市長(63)については「自民党県連幹事長として辺野古の最大の推進者だった」と述べ、かつての言動と県内移設に反対する今の主張との違いを批判した。
下地 幹郎氏(しもじ・みきお)61年8月14日生まれ、宮古島市出身。中央学院大卒。96年衆院選で自民党から初当選。05年は無所属、09年は国民新党から当選。計4回当選した。12年に郵政・防災相に就任、同年の選挙で落選した。