音楽で交流深める 世界若者ウチナーンチュ大会


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関係各国の旗を広げる参加者ら=31日、ドイツ・デュッセルドルフ市

 学生や若手社会人らが企画、運営する「第3回世界若者ウチナーンチュ大会ドイツ・2014」の開会式が31日午前(日本時間同日午後)、ドイツのデュッセルドルフ市で開かれた。沖縄、ドイツ、英国などに住む県人ら約30人が参加した。開会式では「かぎやで風」、英国からの参加者がビートルズの曲でエイサーを披露し、沖縄と英国からの参加者7人が三線で「てぃんさぐぬ花」を演奏した。

 出身地や滞在国などの代表者が各国の旗を掲げた。開催国代表としてあいさつに立った内間真理さんはドイツ人の父を持ち、デュイスブルク・エッセン大学で政治学と日本語を学ぶ。内間さんは「ずっとドイツで生まれ育ってきたが、沖縄は何度も訪れ、たくさん家族がいる。私たちは第2次世界大戦の歴史を知っており、忘れてはいけない。今の平和に感謝し、文化以外に歴史、伝統も一緒に学んでいきたい」とあいさつした。
 ブラジル、米国の過去2大会の様子と、ボリビア、ハワイ、ペルー、アルゼンチンからのメッセージがビデオで上映され、県知事の祝辞が読み上げられた。
 午後には講師を招き「1945年以後の沖縄における平和運動」について講義を受け、沖縄の戦後平和活動についての考察などを予定している。
(田中由希香ドイツ通信員)