稲嶺名護市長、翁長氏出馬要請に同席へ


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知事選選考委員会合同会議の辺野古視察で新基地の概要や地域への影響などについて説明する稲嶺進名護市長=3日、名護市辺野古の平和之塔

 稲嶺進名護市長は、4日に名護市議会与党が行う翁長雄志那覇市長への出馬要請に同席する。3日、名護市辺野古のテント村などを視察した県議会野党の知事選候補者選考委員会と、那覇市議会自民党新風会の知事選選考委員会合同会議のメンバーが明らかにした。

 稲嶺市長は記者団に「知事選は辺野古への基地建設を止めることができるのかが一番の課題だ。翁長さんは建白書の際も代表としてリードしてきた。県民をリードするのにふさわしい人物だ」と述べ、翁長氏を支持する理由を説明した。
 視察団は辺野古平和之塔前で稲嶺市長から工事概要や市長権限が及ぶ範囲について説明を受けた後、テント村、シュワブゲートなどを訪問し、辺野古反対を訴える市民らの抗議行動に加わった。
 視察後、新風会の金城徹代表は「広大な海を埋め立てる不条理さを実感した。知事選は辺野古を一番の争点にして、われわれの先頭に立っている翁長市長にぜひとも出馬してもらいたい。その答えを9月議会冒頭で言ってもらいたい」と話した。
 那覇市議会の安慶田光男議長は「これが(辺野古への基地建設を止める)最後で最大のチャンスだと思っている。知事選で県民の力を結集して戦い、沖縄を変えないといけない」と話した。