【ロサンゼルス】県系6人に奨学金 北米県人会、恒例ピクニック


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 北米沖縄県人会は毎年7月中旬、恒例のピクニックを開催している。7月13日にロサンゼルス郊外のウィティア・ナローズ公園で行われたピクニックには、約640人が参加し、青空の下で楽しいひと時を過ごした。琉球民謡の音色が辺り一面にこだまし、琉装で着飾った踊り子らの原色が、南カリフォルニアの明るい太陽の下で映え、そのあでやかな雰囲気が人目を引いていた。

 招待客を代表して南カリフォルニア県人会協議会の当銘貞夫会長と日商の青木義男会頭があいさつ、共に日系社会への貢献に沖縄県人会員の協力が重要となっていると強調した。
 ピクニックの最大目標は会員同士の親睦と資金集め。加えて奨学金授与も行われた。奨学金受給者の資格はことし優秀な成績で高校を卒業、大学進学が決まった県人会員の子弟。山内奨学金、東奨学金、宮平・神谷奨学金、岸本・沖縄県人会奨学金から6人に与えられた。奨学金授与の席上で、國吉信義会長は「これから学校でも社会でも成功し、将来県人会のために貢献してほしい」と激励した。
 昼食後は会員子弟の余興で親しんだ。琉球舞踊、民謡、三線とギターやキーボードなどのアンサンブルによる琉球民謡、空手演舞、琉球国祭太鼓などが特設ステージ上で演じられた。運動場では大人も子どもも一緒になってゲームを楽しんだ。
 最後は輪になってエイサーを女優のタムリン・トミタさんも交えて踊り、「来年また会いましょう」と名残を惜しみながら散会した。(当銘貞夫通信員)