翁長氏が出馬決意 知事選「沖縄の将来つくる」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
知事選出馬要請を受け、稲嶺進名護市長(左)と握手する翁長雄志那覇市長=4日、那覇市のサザンプラザ海邦

 名護市の稲嶺進市長と市議会与党議員全15人は4日、翁長雄志那覇市長(63)と那覇市内のホテルで会い、11月16日投開票の県知事選への出馬を要請した。稲嶺市長は米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画に言及した上で、「ぜひ(出馬を)決断し(沖縄を)引っ張っていただきたい。(辺野古移設が進む)今の流れを止めてほしい」と求めた。これに対し翁長氏は「自分の気持ちも大変盛り上がってきた。皆さんの思いを真剣に受け止め、方向性は一緒だから私も輪の中に入って頑張っていきたい」と語った。

 翁長氏が公式の場で出馬に意欲を示すのは初めて。
 翁長氏は要請後、記者団に対し「今日までも輪の中に入ってきた。これからもこの輪を大切にし、みんなで考えていけるような沖縄の将来をつくり上げていきたい」と意欲を語った。その上で知事選出馬の表明時期に関し「(9月上旬との)報道があるように、それまでに結論を出さなければいけない。それぐらいの間隔がないと責任を持った選挙戦もできない」と述べた。
 稲嶺市長は「子どもたちの未来は、私たち大人が守り支えないといけない。それを可能とするのは翁長市長だ。県民も期待している」と出馬を要請した。
 比嘉祐一市議会議長も「辺野古を抱える名護市として、沖縄の歩んできた歴史や『建白書』の精神、意義をいま一度考え、沖縄のあるべき姿を強く希求している。翁長市長に出馬を決意してもらいたい」と促した。