県知事選 自民本部、仲井真氏支援へ調整 他候補は困難


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 【東京】自民党県連の西銘恒三郎会長、照屋守之幹事長は5日、党本部で石破茂幹事長と会い、県連が11月16日の県知事選への擁立を決めた仲井真弘多知事(74)に対する党本部の支援を重ねて要請した。石破氏は「きょうは聞き置く。正式に推薦依頼があった段階で判断する」と述べるにとどめた。

ただ自民党執行部は3選を目指す仲井真氏を支援する方向で調整に入っており、県連の推薦依頼を受け、最終判断する。
 党執行部は当初、米軍普天間飛行場の辺野古移設に向けた埋め立てを承認した仲井真氏の支援に消極的な公明党への配慮や、独自の情勢調査で仲井真氏が劣勢だったことから支援に慎重だった。しかし仲井真氏が出馬の意向を示し、県連が擁立を決めたことから、新たな候補の擁立や他候補の支援を模索するのは困難と判断したとみられる。
 会談後、西銘氏は記者団に「地元の思いは十二分に伝わった。与えられた課題について、知事の出馬表明後、あらためて報告する。そこで結論が出る」と述べた。石破氏は県連に知事選と同日になる可能性が高い那覇市長選や県議補選の人選、市町村の選挙態勢などを報告するよう求めた。
 一方、上京中の仲井真知事は5日、麻生太郎副総理兼財務相や細田博之自民党幹事長代行らと会い、政府の2015年度沖縄振興予算の3千億円台確保などへの協力を求めた。