県議会野党の知事選候補者選考委員会は11日、翁長雄志那覇市長(63)と那覇市内のホテルで会い、11月16日投開票の県知事選への出馬を要請した。翁長氏は「一緒に力を合わせて頑張っていきたい」と述べ、重ねて出馬に意欲を示した。
翁長氏には那覇市議会与党の自民党新風会などが出馬を要請しており、保守、革新双方の勢力が正式に推す格好となった。
選考委座長の新里米吉社民党県連委員長は「ウチナーのアイデンティティーを大切にし、建白書に示された理念を堅持するぶれない知事が求められている。沖縄うまんちゅ(民衆)のため力を尽くされる決意をお願いしたい」と要請文を読み上げ、出馬を求めた。
翁長氏は「今まで立場が違っていただけに、このように信頼していただき、政治家として重い気持ちを持っている」と述べ、基地問題をはじめとする沖縄の諸問題解決に保革を超えて取り組む姿勢を示した。
要請には照屋寛徳(社民)、赤嶺政賢(共産)、玉城デニー(生活)の各衆院議員や糸数慶子参院議員(社大)と県議会野党4会派の議員らが加わった。