敬老の日向け3県特産コラボ  琉球ガラス+有田焼+天然フグ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
琉球ガラス皿(右上)と有田焼皿(左下)に天然トラフグを盛り付けたセット商品「吉祥鶴亀」

 琉球ガラス工芸協業組合(糸満市、大江聖彌代表理事)は11日、琉球ガラスと佐賀県の有田焼、山口県の天然トラフグを1セットにした限定商品「吉祥鶴亀(きっしょうつるかめ)」を発表した。

 共同開発したフグ商品の製造販売を手掛ける藤フーズ(山口県)が、9月15日の「敬老の日」に販売する。両者は中小企業支援の県よろず支援拠点などが仲介した。県外百貨店で富裕層向けに販売し、琉球ガラスの新たな販路の開拓につなげる。
 商品は税別10万円で限定50セット。フグの薄造りで健康長寿を象徴する鶴と亀の形を表現した。直径33センチの琉球ガラス皿には亀の形、直径34センチの有田焼皿には鶴の形で盛り付けられ、ポン酢や小ネギなどもセットに含まれている。
 琉球ガラスは、実務経験10年以上の職人を対象とした県工芸士の末吉清一氏が製作した作品「銀河」。同じサイズの琉球ガラスは単品で5万円以上する物もあるという。
 新たな販路開拓について組合から相談を受けた県よろず支援拠点が、ビジネスマッチングを手掛けるNPO法人沖縄グローカルインキュベーション(那覇市)に協力を要請。同NPOが藤フーズを紹介した。
 藤フーズは10日から販売業者向けに予約を開始したが、既に完売した。両者は第2、第3弾の商品についても共同開発を進めている。
 11日に県庁で会見した大江代表理事は「フグを食べた後に皿も使えれば『2度、3度おいしい』となる。共同開発することで付加価値が付く。今回の件で商品開発に自信がついた」と話した。