U―13、九州制覇 サッカー選抜大会


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沖縄―熊本 今大会5得点目となるゴールを決める沖縄のFW金城アンドレ泰樹(左から2人目)=12日、中城村のごさまる陸上競技場

 サッカーの2014九州U―13・U―14選抜大会最終日が12日、中城村とうるま市で行われた。U―13大会で沖縄選抜は宮崎、福岡、熊本選抜に3連勝。通算5勝2分けとし、出場した8チーム中1位に輝いた。U―14大会の沖縄選抜は3戦全敗し、決勝トーナメントに進めなかった。

◆“しつこさ”発揮し躍動
 沖縄サッカーの未来を担う若い選手たちが九州の舞台で躍動した。「百パーセント、力を出し切る」をテーマに掲げるU―13沖縄選抜。その言葉通り、最後まで粘り強いサッカーを繰り広げ、栄冠を手にした。
 新垣泰司監督は「うちは守備のチーム」と言い切る。前線からしつこくプレスをかけ、相手が苦し紛れのパスを出したところを、複数の選手が連動して奪う。その約束事を徹底した。
 連動した守備を実行するため、声を出し続けた。「後ろから(相手が)来てるぞ」「縦を切れ」。お互いの置かれた状況を知らせ「ボールの奪いどころ」を見逃さなかった。DF下地陸斗は「最初(4月)はみんな全然声が出てなかったが、今はできてる」とチームの成長を実感した。
 熊本との最終戦でも、そのしつこさを遺憾なく発揮した。暑さの中での連戦だったが、沖縄選抜は足を止めることなく走り続けた。この試合で今大会5得点目となるゴールを挙げたFW金城アンドレ泰樹はボールを前線から追い続け、守備でも貢献した。「これまで守備の意識はあまりなかったが、チームのためにやらないと、と思った」。これからも貪欲に技術を吸収し、成長を続けるつもりだ。
(荒井良平)