「沖縄を返せ」響く 米軍キャンプ・シュワブ前


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
心を一つにして、「沖縄を返せ」を歌う市民ら=13日午後4時10分すぎ、名護市辺野古

 辺野古崎の調査地点の周辺で、施工区域を示すブイ(浮標灯)やフロート(浮具)の設置作業を目前に控え、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブの旧ゲート前では13日、約100人の市民が抗議行動に参加した。

「ブイ設置を許さない」「県民の結集で、海の囲い込み行動を止めよう」などと訴え、あらためて心を一つにした。県内外から幅広い世代が、ゲート前に集結した。
 工事車両が頻繁に出入りする中、市民は日中、抗議の声を上げ続けた。午後4時10分すぎ、沖縄平和運動センターの山城博治議長がゲート前でのシュプレヒコール参加者に円陣を組むよう促し、「沖縄を返せ」を全員で熱唱。山城議長が「あすが最大のヤマ場だ。ゲート前から、無謀な工事を許さないという決意の声を上げていこう」などと声を枯らせて訴えると、市民からは「そうだ」など、賛同の声や拍手が相次いだ。
 「二見情話」「安里屋ユンタ」など歌を歌い、思いを訴える人の姿も見られた。渡口昌子さん(69)は「歌はみんなで思いを共有し、場の雰囲気も和やかにできる。参加者の交流の場もつくれる」と話した。詩人で絵本作家のアーサー・ビナードさん(47)=広島県=は「辺野古に新基地が造られると、この後もどんどん基地が造られていく。この抗議行動を諦めるという選択肢はない」と語った。
英文へ→People determined to protest against construction of a new base in Henoko