リウボウ今秋大改装 飲食など強化　新ブランドも

　デパートリウボウは今秋、大規模に売り場を改装する。カフェ部門を強化し、新たに１階に上質のコーヒーとワインのカフェ「ジーノ」（４０席）を１０月３日にオープンするほか、３階には料理研究家の栗原はるみさんのカフェ（９０席）を１０月２４日に開設する。２０１１年度から進める改装の効果として、１３年度の売上高は改装前の１０年度比で９・２％増、客数では１８・１％増となった。２割超増の入客の年もあったという。

　地下もさらに手を入れ、沖縄三越に入っている食料雑貨（グロッサリー）の「北野エース」をオープンする。さらに久茂地交差点にブライダルに特化した貴金属ブランド「４℃」の店舗を８月末に出す。パレットくもじ外への出店は初。
　リウボウはこれまでも若年層の顧客拡張を目指し２階を改装するなど、１１年度から取り組みを進めていた。我那覇学常務によると、百貨店の単一業態から都心型複合商業ビルとの位置付けでリニューアルを図る。「テーマは安心、信頼で、特に食を強化したい。デフレ基調は終了したとの認識で、いいものであれば買ってもらえることを実感している」と話した。
　沖縄三越の閉店に伴い、来春から三越入居の６ブランドがリウボウでオープンする。