「現代の名工」溶接講習 3工業高16人に助言、激励


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高校生の溶接作品を前に助言する山田哲彦さん(右から3人目)=7月23日、沖縄工業高校

 県内の工業高校で溶接秘術を磨く生徒に高度な技術を学んでもらおうと、沖縄工業高校は7月23日、厚生労働省が認定する「現代の名工」の山田哲彦さん(58)を福岡県から招き技術講習会を開いた。

沖縄工業、那覇工業、美里工業の3校から16人の生徒が参加し、一流の技術者から指導を受けた。
 県内の高校生を指導するのは3回目という山田さんは生徒らの溶接作業を見て回り、各自の作品に対して技術的な助言をした。また「一番大切なことは素直な気持ちで(教えを)聞くことだ。沖縄では各校の生徒同士が集まって合同練習ができる。お互いに高め合ってほしい」と激励した。
 沖縄工業高校電子機械科3年の島袋翔(かける)君(17)=豊見城市=は「(一つの作業で溶接を重ねるうちの)1層目の重要さを再認識した。まだまだ練習が必要だ。溶接は大好きな趣味。8月の県大会では優勝を目指す」と力を込めた。
 企画した同校の銘苅斉教諭(40)は「生徒だけではなく教職員の技術向上もできる。他の高校の生徒も一緒に全県的なレベルアップをしていきたい」と話した。