県人入植100年を祝う ブラジルのカンポグランデ


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 【ブラジル=梅田正覚】南米ブラジルのカンポグランデ沖縄入植100周年記念式典(カンポグランデ沖縄県人会主催)が14日(日本時間15日)、カンポグランデ沖縄県人会館で開かれた。姉妹都市提携を結ぶ沖縄からの訪問団や国内外の県人会関係者など、約500人(主催者発表)が集まった。

県人社会の繁栄を築いた先人たちの労苦をしのぶとともに、敬意を表し、交流を促進することを誓った。
 主催者を代表してあいさつした県系3世の志良堂ニウトンきよしカンポグランデ県人会長は「全く違う文化の中、子孫の繁栄のために仕事をしてこの地に根を張った県系人に敬意を表したい」と思いを込めた。
 仲井真弘多知事の祝辞を代読した高良倉吉副知事は「先人たちが根付かせたウチナーンチュの文化が大きく花開き、政治、経済、文化などさまざまな分野で県系人が活躍し、ブラジルの発展に寄与していることはわれわれ沖縄に暮らすウチナーンチュにとっても大きな誇りだ」と強調した。
 喜納昌春県議会議長は「入植100周年を機に相互の交流や親睦を深め、日本、ブラジル、沖縄の発展と姉妹都市である南マットグロッソ州の友好に尽力してほしい。引き続き、国際交流の推進に最大限の努力をしていきたい」と述べた。