コロニア・オキナワ、教師再派遣に期待 「文化学べる」


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県が実施していた派遣教師制度について意見を交わす関係者=16日、コロニア・オキナワ

 【ボリビア=梅田正覚】県から南米ボリビアの県系人移住地「コロニア・オキナワ」に派遣された公立学校教師と現地の日系人学校教師らが移住地の教育について意見を交わす会が16日(日本時間16日)、第1移住地にあるオキナワ第一日ボ校で開かれた。

歴代の派遣教師が現地社会に与えた影響を評価し、来年度から新たに始まる新制度に期待をかけた。
 県はこれまで28人の教師を現地に派遣し、日本語や体育、音楽の授業の指導に当たらせてきた。制度は2012年度にいったん中止となったが、15年度から国際協力機構(JICA)が引き継ぐ形で復活する。
 現地の教師から派遣教師について「移住地に新しい刺激を与えてくれる」「沖縄の文化を学ばせてくれる」「子どもだけではなく、移住地の教師も学ばせてもらえる」などと評価の声が上がった。沖縄の教師も「移住地から学んだことが多かった」と話した。新制度について、現地側は「経験豊富で沖縄の文化を熟知している人が来てほしい」と要望した。
 第2移住地にある「ヌエバ・エスペランサ校」の渡辺紗生校長(31)は「派遣教師がいなくなり、子どもたちが寂しそうだった。熱意と特技があり、自身のカラーを持った先生が来てほしい」と期待を込めた。