1世への感謝込め コロニア・オキナワで豊年祭


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締めのカチャーシーで喜びを表す参加者=16日(日本時間17日)、コロニア・オキナワ

 【ボリビア=梅田正覚】南米ボリビアの県系人移住地「コロニア・オキナワ」の第1地域広場で16日(日本時間17日)、第18回豊年祭が催された。沖縄の伝統芸能や日本舞踊、ボリビアの民俗舞踊など、文化が交流する移住地ならではの催しが披露された。

ことしは17日(日本時間同日深夜)に開催されるボリビアへの沖縄移民入植60周年の記念式典に参加する沖縄からの訪問団のほか、ブラジルやアルゼンチンなどからも多数の県系人が訪れ、例年よりも盛り上がりを見せた。
 豊年祭は移住地の三線愛好会が歌う「めでたい節」や「安里屋ユンタ」で幕開け。県出身者以外の日系人が多く住むサンファン移住地からは日本舞踊が披露された。ボリビア人の若者らは民族衣装に身を包んで国内各地に伝わる伝統舞踊を踊った。締めのカチャーシーでは、県系人やボリビア人、各国の訪問団が加わり、大盛り上がりを見せた。
 豊年祭を主催したオキナワ第一地域開発振興会の安里ファウスト地域長(53)は「ことしは移住60周年の年に当たるので、既に亡くなった1世たちへ感謝の気持ちを込めた。これだけ立派な街をつくってくれてありがとう」と強調した。