先人に敬意と感謝 ボリビア 入植60周年式典開催


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多くの県系人らが参加し、コロニア・オキナワの入植60年を祝った式典=17日、ボリビア

 【ボリビア=梅田正覚】琉球政府の計画移民により県出身者が南米ボリビアへ入植してから60周年を祝う「コロニア・オキナワ入植60周年記念式典」(同実行委員会主催)が17日(日本時間同日深夜)、県系人移住地「コロニア・オキナワ」のオキナワ日本ボリビア協会文化会館で始まった。

県の訪問団のほか、過去に移住地に住んでいた周辺国の県系人など、1500人以上(主催者発表)が参加した。広大な密林を開拓した先人に敬意と感謝を表し、沖縄とのつながりを深めていくことを誓った。
 実行委員長の県系1世、中村侑史オキナワ日本ボリビア協会長は「移住地建設は決して平たんな道のりではなかったが、今日では優秀な人材が多数輩出され、ボリビア各地で活躍をしている。移住地の誇りだ」と力を込めた。
 県町村会の志喜屋文康会長(恩納村長)は「1世の方々は並々ならぬ苦労を経験し、この移住地を築き上げた。感動を覚える」と声を震わせた。