沖縄防衛局は18日午前8時ごろから、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に向けた海底ボーリング調査に使用するため、さらにもう1基、水色のスパット台船の組み立て作業を開始した。17日に大浦湾側のキャンプ・シュワブ沿岸部に設置したスパット台船の上では作業員数人が掘削機周辺で資材の整理をしていたが、午前10時現在、掘削調査は開始されていない。防衛局は準備が整い次第、本日中に掘削調査を開始する方針。
作業海域では同日午前8時ごろ、市民団体の船に新基地建設に反対する糸数慶子参院議員が乗船した。複数のゴムボートで進行方向を阻んでいた海上保安庁の職員に対し「国政調査権がある」と進行妨害をやめるよう呼び掛けたが、海保側は「安全のため近づかないでください」と話し、応じなかった。
一方、新基地建設に反対する市民らが座り込む米軍キャンプ・シュワブのゲート前には18日早朝から市民らが集まった。午前11時ごろには辺野古基地建設に反対する「島ぐるみ会議」のメンバーらが激励に訪れる予定。
仲井真弘多知事は18日午前、県庁で報道陣の質問に答え「いちいち作業工程を私に聞く質問の趣旨が分からない。これは物理的、事実的なプロセスだ。彼ら(防衛省)はそういうこと(埋め立て作業)をやるために承認を求めて来たのだから、その通り仕事を進めているんじゃないか。(私に)聞いても全く答えられないテーマだ」と従来通りの見解を繰り返した。【琉球新報電子版】
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