2014年度国民体育大会第34回九州ブロック大会は17日、熊本県で行われ、県勢は9競技に出場した。ハンドボールは男子の成年、少年が優勝し、女子も少年2位、成年3位となり、9年ぶり3度目の全種別本国体出場を果たした。
重量挙げは成年男子94キロ級の比嘉貴大がトータル292キロ(スナッチ122、ジャーク170)で優勝し、団体は118点で2位の宮崎に35点差をつけて圧勝した。なぎなたの少年女子が2位で、卓球の成年男子が5位でそれぞれ本国体出場権を得た。
◆3冠見据え、王者の実力/少年
春の選抜、夏のインターハイを制し、国体で3冠を目指す興南ハンドボール部を主体とする少年男子・沖縄が王者の実力を発揮して本国体に駒を進めた。
決勝の相手・宮崎はインターハイ決勝と同じ小林秀峰が主体のチーム。前半はリードを許すが、中盤からキーパー宮國央芽の好セーブでリズムをつくり、堅守速攻の持ち味を発揮した。
「九州を制してほっとした」と語る主将の下地利輝は、コザから2人が加わったことで「攻撃パターンが増え、キーパー宮國も楽になる」とチームの強化を歓迎する。本国体に向け「追われる立場になるが、寄せ付けないぐらいの強いチームになって優勝を目指す」と意気込んだ。
黒島宣昭監督は「ハードなスケジュールを休むことなく頑張ってくれた」と選手をねぎらった。