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フランスの7月はバカンス月間。国民のほとんどが最低でも2週間のバカンスを楽しむこの国では7月は公的業務も、会社も実質上機能しなくなる。それを理由にバカンスを取りやすくなるという就業者にはありがたい状況になっている。
7月2日から6日まで、ヨーロッパで最大の日本の文化をテーマにした博覧会「ジャパンエキスポ」が開催され、観光招致を目的にした沖縄観光ブースが出展した。来場者が若い世代が中心ということもあり、沖縄観光に直接興味を持つ年齢が高い世代にアプローチができるのか心配されたが、実際には年代を超えた多くの来場者が訪れ、沖縄の観光情報を真剣に聞き入っていた。
最近まで、フランスでは沖縄の認知度が低く、一部に沖縄戦の印象が強いため決してバカンスの地という印象ではなかったという。ここ数年、沖縄が南国だとう印象がさまざまなメディアを通してフランスでも認知されつつあるようだ。「南の島」に強い憧れを持つフランス人にとって、日本観光に加えてもう一つの観光地という感覚で沖縄旅行を検討する人が増えているようだ。
ブースには、数年後に日本旅行の観光地候補として沖縄を検討しているというフランス人の来客が、5日間の開催中に何組も訪れた。あるフランス人老夫婦は2時間以上もブースにとどまり、場所などを吟味していた。
沖縄観光コンベンションビューローの大城和也さんは「若年層の来客が大多数を占めるこの展覧会で、沖縄観光プロモーションの効果はあるのか疑問な部分もあった。実際には多くの来場者が具体的な情報を求めてブースに足を運び、興味を示してくれた」と語った。(大城洋子通信員)