辺野古「工事中止を」 那覇市議会、掘削後初の意見書


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 那覇市議会(安慶田光男議長)は22日の臨時会で、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた海底ボーリング調査を開始した政府に抗議し、埋め立て事業の即時中止と移設断念を求める意見書を賛成多数(賛成32、反対6)で可決した。

沖縄防衛局が移設に向けた海上作業に着手して以降、工事中止を求める意見書は初めて。首相や防衛相らに郵送する。
 意見書は、辺野古移設に反対する翁長雄志那覇市長に知事選出馬を要請して自民党を除名された議員らでつくる最大会派の新風会と公明、なは民主のほか、共産、社民、社大、無所属の会の野党各会派が共同で提出した。自民・無所属・改革の会ら6人は反対した。
 意見書では「作業強行は、県内全ての市町村長らが署名した『建白書』を一顧だにせず、稲嶺進名護市長の断固反対の意思と世論調査で示された73・6%の県民の反対の声を完全に無視したものであり、民主主義を否定する暴挙だ」と政府を厳しく批判した。