【速報】辺野古新基地中止を 県民集会 工事強行に怒りの拳


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
クリックで拡大(PDFファイル2.66MB)

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古沖の新基地建設に反対しようと、県内市民団体や県議会野党4会派などは23日午後、米軍キャンプ・シュワブ第1ゲート周辺で県民集会「止めよう新基地建設!みんなで行こう、辺野古へ。」を開催した。午後2時までに約2千人が集まり、移設に向けた作業としてシュワブ内で建物解体工事が始まった7月1日以降、最大規模の県民集会となった。参加者は「工事は民意を無視した強行だ」「政府の横暴を許さない」と声を上げ、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の県内移設に反対する意思を示した。

  ゲート前では午前9時すぎには100人余が集まり、辺野古漁港までデモ行進した。海上でも抗議船が航行した。正午すぎには県内各地から貸し切りバスが続々と到着し、参加者が一気に膨れ上がった。
 ゲート前では稲嶺進名護市長や市民、集会を呼び掛けた政財界の有志や有識者らでつくる「沖縄『建白書』を実現し未来を拓く島ぐるみ会議」の共同代表、平和市民連絡会、統一連、県選出・出身の野党国会議員や県議があいさつする。
 集会ではアピール文も採択する。文案は「県民の目の前で、国家権力を総動員した横暴が繰り広げられている。私たちは海、陸での抗議行動と連携支援し、辺野古の海を絶対に埋め立てさせない。新基地建設を阻止する」と呼び掛けている。
 参加した大学生の雀部冬実さん(18)、平良美乃さん(21)は「基地には反対」「きちんと反対の声を上げて、海を守りたい」と話した。