越来、空手形３位　全国中学体育大会

　全国中学校体育大会は２３日、兵庫県や四国各県で行われ、空手道の男子団体形で越来が３位入賞した。バスケットボールの男子佐敷は予選リーグを突破し、決勝トーナメントに進んだ。

相撲の個人戦では出場した３人がいずれも決勝トーナメントに進出。団体の浦添も２回戦に勝ち上がった。

◆３人、全力の演武　「悔いはない」／全国３位越来
　準決勝で新城龍士郎、金城魁、平良仁の３人の息はピッタリと合い、全身全霊を傾けた会心のスーパーリンペイが決まった。堂々とした演武だったが無情にも１本多く神奈川代表に旗が上がり、３人で築き上げた空手に終止符が打たれた。
　出だしから好調だった。完成度では劣るセーパイが「フルパワーで、みんな調子が良かった」（新城）と息が合い、１、２回戦をいずれも５―０で勝ち上がった。「いける」。確信を持って臨んだ３回戦は優勝候補の三国（大阪）。回を重ねるごとに磨きのかかったクルルンファが決まり、３―２で強豪校を退けた。
　硬さがほぐれた準々決勝は最も得意なスーパーリンペイ。伸び伸びとした中に強弱のめりはりがさえ、５―０で勝利した。
　新城と金城は幼稚園から共に空手を続ける旧知の仲。
　唯一の１年生の平良は、小学６年のときから団体形に加わるための稽古を重ねた。最初はスピード、パワーについていくことができなかったが、新城、金城が高いレベルまで平良を引き上げた。平良は「優しく丁寧に教えてくれた」と感謝した。
　準決勝で敗れたが、全国３位まで登り詰めた。主将の新城は「全力を出し切ったので悔いはない」と胸を張る。新城孝弘監督は「持っている力を存分に発揮できた」と褒めた。