海保、抗議行動の7人拘束 辺野古 フロート内飛び込む


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 米軍普天間飛行場移設に向けた名護市辺野古沖の新基地建設工事で26日午前10時半ごろ、カヌーなどで抗議中の市民らが海上に設置された浮具(フロート)内に飛び込み、海上保安官に取り押さえられた。同11時現在、少なくとも市民7人が海上保安庁に拘束され、海保のボートの上で事情を聞かれるなどしている。

 26日午前8時半ごろから、作業員らが海上に設置されているスパット台船の周辺で作業を開始。午前10時すぎには、沖縄防衛局の作業船2隻が青いスパット台船1基を引いて、辺野古漁港寄りに移動させた。カヌーなどに乗った市民は、スパット台船での掘削調査継続に抗議し、フロート内に飛び込んだ。
 午前8時ごろから米軍キャンプ・シュワブゲート前に集まった市民ら約50人は、午前10時前に辺野古漁港に徒歩で移動。同港の護岸に並び、海上でカヌーや抗議船に乗って抗議をする市民に向けて、「頑張れ」「応援しているぞ」とエールを送った。市民7人が拘束されていることについては、「許さないぞ」と大声で抗議した。
【琉球新報電子版】

フロート内に飛び込んだ市民らを引き揚げ、ボートで拘束する海上保安官=26日午前10時半ごろ、名護市辺野古沖
海上でカヌーや抗議船に乗って新基地建設への抗議を続ける仲間を護岸から応援する市民ら=26日午前10時すぎ、名護市辺野古