78歳ライダー元気 崎山さん「体動く限り」


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大会最高齢賞を受賞した崎山喜芳さん=24日、豊見城市豊崎

 【豊見城】豊見城市豊崎で24日、行われた「沖縄バイクミーティングin豊崎バイクフェスティバル」のトライアル大会に出場した78歳の崎山喜芳さん=宜野湾市=が大会最高齢として、大会実行委員会から特別表彰された。

 崎山さんは全国でも珍しい現役のモータースポーツ競技者。現在国内B級クラスで活躍中している。実行委から表彰を受け「長生きして良かった」と涙を流し喜んだ。
 崎山さんは55歳のころ、山林で競技者と出会た。速さでなく、テクニックや技術を競うトライアルモータースポーツを知り、感動と衝撃を覚えたという。
 最初は古いバイクを買い、練習に励んだ。以来、自分の職場でブロックを乗り越える練習を繰り返した。毎月の競技にも参加し、若者らを相手に腕を磨き、国内A級クラスまで昇格した。
 しかし、5年前、仕事中に工事現場から落下、首の骨を折る重傷を負った。家族の勧めもあり、一度は競技から退いた。が、トライアルを忘れることができず、回復後も筋力トレーニングとリハビリ、練習を重ね、再び競技者として返り咲いた。
 崎山さんは「トライアルがあったから、仕事もできた。体が動く限りは続ける」と、県内最高齢ライダーの挑戦は続く。
(新城孝博通信員)