Gワシントン大学、沖縄図書拠点設置に前向き


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沖縄関連図書の説明をする高良副知事(左列中央)=3日、米ワシントンのジョージワシントン大図書館

 【ワシントン=島袋良太本紙特派員】訪米中の高良倉吉副知事は3日、米ワシントンのジョージワシントン大図書館を訪ね、沖縄に関する書籍や資料を備えた「オキナワ・リソースセンター」(仮称)の設置を要請した。

米学者や専門家に沖縄に関する理解を深めてもらい、基地問題の前進にもつなげたい考え。県によると、応対したジュニーバ・ヘンリー図書館担当副学長は、設置に前向きな姿勢を示した。
 県側は県史などの書籍を見本として提供した。今後も県史ほか基地問題、文化、芸能などの資料を提供する考え。展示スペースの確保や管理する職員の配置など事務的な調整があるため、今後県と図書館側で具体化に向けて協議する。
 同センター設置は、「沖縄・クエスチョン」と題して沖縄問題に関する研究活動を高良氏らと共に続けてきたマイク・モチヅキ氏が、同大で教授を務めている縁で提案した。高良氏は「米研究者と交流する中で沖縄関係の資料を求める声があったが、十分な環境を整えることができていなかった」と述べ、設置に意欲を示した。