埋め立て計画の違法性を指摘 辺野古問題でシンポジウム


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辺野古埋め立て計画の違法性を指摘する北上田毅氏(右から2人目)ら=5日午後、那覇市の沖縄大

 米軍普天間飛行場の移設に向けた名護市辺野古の埋め立て計画の問題点について話し合う「Save Henoko Actionシンポジウム」(「合意してない」プロジェクト主催)が5日、那覇市の沖縄大学で開かれた。

沖縄平和市民連絡会の北上田毅氏らが登壇し、埋め立て計画の違法性を指摘した。
 北上田氏は、辺野古で進められているボーリング調査について、沖縄防衛局が当初の予定よりも日数や調査箇所を減少させていると指摘し「地盤の支持力を調べる調査としての意味は失われ、単なる数合わせになっている」と批判。実質的に埋め立ての始まりとなる中仕切り護岸新設工事が10月29日に開札されると説明し、「知事選の直前に、埋め立てが始まったことを県民に見せつけて諦めさせようと、ブロックや石を乱暴に海に投入するのではないかと心配している」と語った。
 沖縄環境ネットワークの真喜志好一氏は(1)浮具(フロート)、仮設桟橋、臨時制限区域の設置について「埋め立て承認願書には記載されていない。後出しじゃんけんだ」と指摘した。