【アメリカ】県人会、沖縄曲で行進 ロスで2世週祭パレード


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
オープンカーに乗って観客に手を振る県人会協議会の当銘貞夫会長夫妻

 7月13日から8月24日の1カ月以上にわたって繰り広げられる「第74回2世週日本祭」が8月10日の「グランド・パレード」で最高潮に達した。パレードには、日本舞踊や空手の演者、2日前に決まったばかりの2世ウイーク・クイーン(女王)とクイーンを取り巻く人々が参加したほか、サンフランシスコ、ハワイ、シアトルから日系コミュニティーの女王(親善大使)らが加わってリトル東京の中心街を一周し、花を添えた。

 ことしのテーマは「Continuing the Legacy」(遺産の継続)。「第1回2世週祭」が開催されたのが1934年。29年の世界大恐慌からの復興を願い、リトル東京の商店街に客を呼び込むことが主な目的で始まった。第2次世界大戦のために7年間は中断されたが、その後は毎年行われ、今日に至っている。期間中はコンテスト、ファッションショーなどさまざまな日本文化の展示やデモンストレーションが行われた。現在のパレードの前身は盆踊りだった。
 県系は、オープンカーに乗ってパレードに参加した南加(南カリフォルニア)県人会協議会の当銘貞夫会長の家族が、リトル東京に集まった大勢の観客に笑顔で手を振った。さらに、北米沖縄県人会の芸能部が紅型の着物姿で沖縄メロディーに乗せて「安里屋ユンタ」などを踊って行進した。
 実行委員長の岡本雅夫さんは「成功の秘訣(ひけつ)は、多くの人々のボランティア活動と寄付があったからだ」と感謝した。(当銘貞夫通信員)