FC琉球 分ける サッカーJ3第24節


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後半、相手守備の厳しいマークに遭うFC琉球のMF藤澤典隆(15)=7日、沖縄市陸上競技場(普久原裕南撮影)

 サッカーJ3のFC琉球は7日、藤枝MYFCと沖縄市陸上競技場で第24節を戦い、0―0で引き分けた。琉球は7勝6分け11敗で勝ち点27、順位は7位で変わらない。

 約1カ月ぶりのホーム戦を2連勝で迎えた琉球は、好調の守備陣が踏ん張った。しかし再三、決定機をつくりながら攻めあぐね、ゴールを奪えなかった。次は14日午後3時から、ガイナーレ鳥取と同競技場で対戦する。

 【評】FC琉球の攻撃陣が決定機を決めきれず、スコアレスドローとなった。琉球は序盤から左サイドバックの屋宮大地が果敢に攻め上がり、チャンスをつくった。MF藤澤典隆やMF青木翔大らがゴールを狙ったが、相手GKの好セーブに阻まれた。琉球の守備陣は90分間、集中力を保ち、今季初の3試合連続無失点を達成した。
(荒井良平)

◆決定力不足に尽きる
 薩川了洋監督(FC琉球)の話 これだけチャンスを外すと、0―0で勝ち点1しか取れない。決定力のなさに尽きる。守備については3試合ゼロ(無失点)でいっているということで満足している。

◆シュート17本も不発
 シュートを今季リーグ戦最多の17本も放ちながら、ゴールネットを揺らすことはできなかった。FC琉球は決定的な場面を数多くつくりながらも決めきれず、勝てる試合を引き分けた。
 前半1分にはMF藤澤典隆が左から持ち込みシュート。同17分には左からのコーナーキックをFW中山悟志が頭で落とし、藤澤が合わせるがゴールならなかった。
 その6分後には縦パスに抜け出したMF青木翔大がGKと1対1になるが、近距離からのループシュートをキャッチされた。青木が「これで(試合が)決まってしまった。GKを乗せてしまった」と言う通り、その後の決定機も藤枝のGK朴一圭がことごとく阻んだ。
 それでも3試合連続で無失点に抑えたことは収穫だ。ガイナーレ鳥取、長野パルセイロとホームで上位陣との2連戦を迎えるが、DF浦島貴大は「(首位の)町田(ゼルビア)にも(完封で)勝ってるのでどことやっても対等に戦える」。安定感を取り戻した守備に自信を見せた。(荒井良平)