【普天間問題取材班】普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設を受け、辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前には8日朝から、60人を超える市民が集まった。ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は集会で、7日の名護市議選で与党が過半数を占めたことに触れ「市議選は私どもの勝利だ。知事選にも弾みを付けよう」と声を上げると、一斉に拍手や歓声が巻き起こった。
名護市議選でトップ当選した仲里克次さんは同日午前10時前にテントに駆け付け「今後、力ある限り(集会などに)参加し、阻止行動の先頭に立って頑張っていきたい」とあいさつした。
海上では、前日まで大浦湾側にあったオレンジ色のスパット台船が午前8時半ごろから移動を開始し、辺野古崎を抜けたフロートの内側に設置された。またフロート内の陸地からはクレーン車などが設置され、作業する様子が確認された。一方、米軍は水陸両用戦車を使った演習を実施した。7両が辺野古漁港に隣接する砂浜から、水しぶきを上げて沖合に出た。
台船移動中、抗議船の市民は名護市議選について「市民の意志は確定している」と話し、工事の中止を求めた。【琉球新報電子版】