「移設反対の世論表れた」 名護市議選で稲嶺市長


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市議選で移設反対の与党が過半数を占めたことに「政府は移設が簡単にはいかないことを分かってほしい」と話す稲嶺進市長=9日午前11時すぎ、名護市役所

 【名護】7日投開票された名護市議会議員選挙で米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する与党が過半数を占めたことについて、稲嶺進市長は9日午前、「はっきりと市民の意思や世論が表されたに違いない」と評価した。移設反対の市民運動が、より広がることが予想されるとして「政府は移設が簡単にいかないことを分かってほしい」と訴えた。名護市役所で開かれた定例記者会見で述べた。

 報道陣から市議選の結果が知事選にどう影響するか聞かれた仲井真弘多知事が「名護だけが沖縄ではない」とけん制したことについては、「理解に苦しむ。東京からみれば知事も地元代表だ。その代表が、普天間の問題でいう地元名護市の意見を無視するなら考え物だ」と批判した。