スポーツ産業、食品に将来性 県が戦略シナリオ設定


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スポーツ関連産業振興シナリオ

 スポーツアイランド沖縄の実現に向けて、県はスポーツ関連産業振興戦略の方向性などを調査し、12日までに結果をまとめた。戦略の基本となる八つの仮説(シナリオ)を設定した。このうちスポーツ関連食品の開発や県内のトップスポーツクラブの活用が有望なシナリオとして挙げられた。

 シナリオを基にモデル事業を選定する「スポーツ関連産業振興戦略構築検討委員会」の初会合が12日、那覇市の県立博物館・美術舘で開かれた。選定結果は16日以降公表する。
 有望シナリオのうち県産資源を取り入れたスポーツ関連食品の開発は、県内売上高が99億円で、雇用者数が560人と推計され、実行可能性も高いため、総合評価が最も高かった。
 琉球ゴールデンキングスなどトップスポーツクラブの活用は、県内売上高が24億円、雇用者数が93人と推計されたほか、県内製造業者と連携し、スポーツ製品の開発・生産なども期待される。この他、スポーツツーリズムの基盤強化も有望なシナリオとされた。県内売上高が2・5億円で雇用者数が31人と推計している。
 県は本年度、調査結果を踏まえ、スポーツ関連産業振興の戦略を構築する。