辺野古埋め立て 県、補正35件要求 国変更申請に


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 県は11日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた埋め立て工法の一部変更を求めている沖縄防衛局の申請の形式審査で不明瞭な記述、記述不足、誤植など計35件について補正を求めた。期限は26日まで。

 美謝川の切り替えルートの変更では、変更前のルートも記載するよう求めた。追加する仮設道路の掘削や盛土の工事の際に、粉じんの影響が不明瞭であるとして、明記するよう求めた。
 護岸工事の効率化を目的とする中仕切り護岸については記述はあるものの、設計概要説明書の関連図に記載がないことから同図への記載を求めた。
 環境保全措置を記した環境保全図書は、船や建設機械の稼働計画、資材搬入、赤土流出防止対策などの工事計画の変更内容を記載するよう求めた。追加する仮設道路の工事で発生する水の濁りの予測を記すことも要求。予測の必要がないと防衛局が判断する場合は、その理由の説明を求めた。
 県は工法変更に問題がないか審査を進め、認められた場合には、防衛局は移設に反対する名護市との協議が不要のまま工事を進めることができる。