カヌー日本選手権 大城C1頂点 當銘・大城ペアもV


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 カヌーの2014年度日本スプリント選手権が12日、石川県小松市木場潟カヌー競技場で開幕し、大城海輝(沖水高―鹿屋体大)がカナディアンシングル1000メートルで優勝、當銘孝仁(沖水高―大正大)と組んだ同ペア1000メートルも制し、2冠を達成した。

◆ペア當銘・大城 アジア代表に雪辱
 序盤から積極的なレースを見せた大城海輝・當銘孝仁のカヌーがぐいぐいと進む。中盤を過ぎたころには早くも勝負あり。終わってみればアジア大会代表ペアに約6秒差をつける圧勝だった。
 カナディアンペア1000メートル決勝は国内で段違いの実力を誇る2艇のみが出場。大城・當銘ペアとアジア大会代表の小梶孝行・長井海斗ペアの一騎打ちになった。大城と當銘にとっては、3月の代表選考レースで0・89秒差で苦杯を喫した相手だ。この日は「同じ相手に2回は負けられない」(大城)、「最初から(優勝を)狙っていた」と2人の意地が前面に出た。
 会心のレース展開に、當銘は「選考レースは残念だったが、アジア大会代表に勝ったのは大きい。次へのアピールにつながる」と満足そうに語る。
 大学が違うため、実戦でペアを組むのは3月以来という。ただ合宿などを通してペアを組むこともあり、高校時代から培ったコンビネーションが健在なところを存分に見せた。
 シングルでも2位に1秒差を付けた大城は「調子も良かったし狙っていた」と語る。10月の国体で国内のレースはほぼ終わるが、全日本を制した今、見据えるのは来シーズンだ。「世界で戦うためにはもっと頑張りたい」と力を込めた。