八商工、小禄を零封 県秋季高校野球第4日


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小禄―八商工 6回八商工2死二塁、森田虎之介の適時打で先制のホームへ滑り込む具志堅忠憲=13日、沖縄セルラースタジアム那覇(大城周子撮影)

 第64回県高校野球秋季大会第4日は13日、沖縄セルラースタジアム那覇などで1回戦9試合を行った。昨年3位の八重山商工は小禄を3―0で下し、豊見城南は延長十回1―0で北部農林にサヨナラ勝ち。県新人中央大会8強のコザは具志川商を4―0で破り、宜野湾は9―0の七回コールドゲームで沖縄工を下した。

北中城は名護商工に10―0の五回コールドゲームで快勝した。このほか普天間、美来工科、興南、浦添が2回戦へ駒を進めた。14日は同球場などで1回戦6試合を行う。

◆八重山商工 粘って六回一気 新戦力15人、チームに活気
 昨年の大会は部員わずか12人で4強入りを果たし注目を浴びた。今年は1年生15人が加わってベンチメンバー20人がそろい活気づく八重山商工。この日は六回に5連打で試合を決め、勢いの良さを印象付けた。
 夏休みに15泊16日の遠征や合宿を敢行し、26試合をこなした。「粘っこく、タフになった」と伊志嶺吉盛監督が語る通り、守備で耐えて流れを引き寄せ、少ない好機をものにした。先発の具志堅忠憲が五回2死満塁のピンチを切り抜けると、六回にはこの回から代わった二塁手の平安名勇太が好守備で相手の好機を阻止。ベンチに「いけるぞ」という雰囲気が高まった。
 迎えた六回裏、エースで4番の具志堅が2死からしぶとく打った中前打が猛攻の合図だった。さらに、ボークを犯すなど動揺の見える相手投手を連打で畳み掛けた。先制打を放った森田虎之介は「遠征でも後半に集中打が出ていた。我慢すればチャンスは来ると思っていた」と胸を張った。
 主将の真玉橋樹は「1年生が個性豊かで明るい。その明るさに2年生も押されチームワークが良くなっている」と言う。2回戦で対する興南には夏の練習試合で0―3の完封負けを喫している。真玉橋は「負ける気はない。試合に出る選手だけじゃなくベンチからつなぐ野球で勝つ」。満面の笑みに自信がみなぎった。(大城周子)

◇きのうの結果
普天間 5―1 首里東
八重山商工 3―0 小禄
興南 9―2 宮古工
  (七回コールド)
北中城 10―0 名護商工
  (五回コールド)
宜野湾 9―0 沖縄工
  (七回コールド)
美来工科 8―0 本部
  (八回コールド)
浦添 3―0 浦添工
コザ 4―0 具志川商
豊見城南 1―0 北部農林
  (延長十回)

◇きょうの試合
▽1回戦
【セルスタ】9時
久米島―八重山農林
真和志―浦添商
北谷―南部工
【宜野湾】9時
那覇西―美里
中部商―北山
宜野座―豊見城