キングス終盤大逆転 bj10周年記念 秋田に91―83


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第3クオーター 相手のマークを押しのけ、ダンクを決めるキングスのアンソニー・ケント=13日、東京都の大田区総合体育館

 プロバスケットボールbjリーグの設立10周年記念事業として、「琉球ゴールデンキングスホームゲームin東京」が13日、東京都の大田区総合体育館であり、昨季決勝と同一カードとなるキングスと秋田ノーザンハピネッツが対戦した。キングスが終盤に大逆転し、91対83で勝利した。

 試合は序盤から秋田ペースで進む展開。キングスは流れをつかみきれなかったが、第4クオーター残り約4分から追い上げ、10点差を追い付いた。延長戦では、ドゥレイロン・バーンズが効果的に点数を積み重ね、秋田を一気に引き離した。
 沖縄から観戦に来た赤嶺香織さん=南風原町=は「沖縄のホームゲームのような感じが出ていた」と話した。試合には3960人の観客が来場した。

琉球ゴールデンキングス
 91―83(12―23,22―11,18―21,27―24,延長12―4)
秋田ノーザンハピネッツ

◆最大10点差も追い付き離す キングス、連係課題も
 序盤から流れをつかめず、終盤まで秋田ペースとなった試合で、キングスは第4クオーター残り4分で10点差をつけられていた。そこからキングスは持ち前の粘りを見せる。
 並里成、岸本隆一の連続3ポイントで差を詰め、バーンズが相手のファウルを誘い、残り1分半のフリースローで追い付いた。延長はバーンズの3ポイントで逆転し、並里のレイアップで引き離した。バーンズが両チーム最多の27得点を挙げたほか、新加入の大宮宏正が豪快なダンクを決める場面などもあったが、連係面で課題も残った。
 伊佐勉ヘッドコーチは「勝っただけは良かったが、内容は全く良くない。1対1のディフェンスなどの弱さが見えたので、開幕に向けて強化していきたい」と語り、ディフェンス面の強化を課題に挙げた。