【フランス】パリで沖縄PR 老舗百貨店が日本物産展


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日本物産展に設けられた沖縄県産品ブース=フランスパリの百貨店ボンマルシェ

 パリのセーヌ川左岸といえば、パリの中でもハイセンスで、世界の流行発信地の一つといえる地域だ。その左岸にあって、世界最初の百貨店といわれるボンマルシェは中心的存在で、フランスや世界に向けて上質の厳選された商品を紹介することで知られ、その動向は常に注目されている。

 ボンマルシェが8月30日から10月18日まで、大規模な日本物産展を開催している。ボンマルシェの歴史の中で、2千平方メートルに及ぶ大規模な物産展は初の試みで、日本商品に対する信頼度の高さがうかがえる。その中にある食品館入り口正面で、入場者から最も目を引く場所に沖縄県産品ブースが設置され、注目を集めている。
 今回、この日本展では沖縄から9事業者の商品が展示、販売されている。今回の展示会で特に「沖縄」が注目された経緯は、2013年6月にボンマルシェの役員が来日したことにさかのぼる。
 その時、日本政府へ日本展開催を説明した翌月の7月、沖縄産業振興公社の職員がパリを訪れ、ボンマルシェ側に沖縄をPRした。翌8月には、今回の日本展の中で沖縄を特別な一地域として取り上げる運びになった。
 初日の30日には、予想を超える多くの来場者数だった。ボンマルシェの企画担当者は「既に大成功と言っても問題ない」と豪語した。来場したアンマリーさんは「こんなに集中的に日本の物を目にすることはないし、そのどれも素晴らしく繊細なので感動している。開催期間中、何度も来て散財しそう」と笑顔を見せた。
 期間中、沖縄県産品のみならず、本館2階では沖縄観光プロモーションも行われ、より多面的に沖縄を紹介できるまたとない機会となっている。
 (大城洋子通信員)