自民党県連の那覇市長選候補者選考委員会が、翁長政俊県連副会長(65)を軸に調整を進めていることが17日分かった。ただ西銘順志郎元参院議員(64)への支持も根強い。選考委は今月中の決定を目指している。
翁長氏は公明党からの信頼が厚く、「自公体制を築ける」という選考基準に合致。ただ県連内の選挙実務の要であるため、知事選への影響を懸念する声がある。
西銘氏は那覇市議や市議OBから推薦状が出ている。参院議員を務めた実績を評価する声がある一方、公明党との連携構築の面で不安視されている。
16日の初会合で選考委は自公体制の構築を選考基準とすることを確認したが「党の主体性を大事にするべきだ」と翁長氏を軸に選考することをけん制する意見も出ていた。
選考委は19日に県連職域支部十数団体から意見を聞いた後、20日に第2回会合を開く予定。公明党県本幹部にも協議状況を報告し、連携体制の構築に向けた作業も進めている。
翁長、西銘両氏のほか、高良倉吉副知事(66)、与世田兼稔元副知事(64)、安里政晃沖縄偕生園理事長(46)の名前も挙がる。安里氏は県議補選に推す声もある。