【東京】民主党県連の上里直司幹事長は22日、党本部で馬淵澄夫選対委員長と会い、県連が11月の知事選への擁立を決めた喜納昌吉代表(66)に対する公認申請をした。
だが馬淵氏は知事選では候補者の擁立や推薦・支持をせず、自主投票とする党本部方針を伝えた。党方針に従わなかった場合は県連幹部の除名処分も示唆した。
これに対し喜納氏は同日、都内で記者団に「立候補を24日に表明する」と語り、米軍普天間飛行場の辺野古移設反対を掲げて出馬する考えを示した。
民主党の支持団体である連合は19日に翁長雄志那覇市長の推薦を決定している。上里氏によると、馬淵氏は「次期衆院選で勝てる態勢づくりをしてほしい。(党本部の考えと)乖離(かいり)があるので自主投票にする」と連合と歩調を合わせるよう求めた。
上里氏は「持ち帰って検討する」としたが「県民には独自候補と言ってきた。喜納さんも出馬に向けて動いている。自主投票にはいろんな形がある」と述べ、県連として喜納氏支援に踏み切る可能性に含みを持たせた。
上里氏は「党は県連の決定を尊重するとしてきた。連合と一致しなかったから自主投票というのは極めて残念で、納得し難い」と党本部を批判した。