辺野古テント荒らされる 展示資料や横断幕持ち去り 移設反対の拠点


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 名護市辺野古漁港で米軍普天間飛行場の移設反対の行動拠点となっている座り込みテントで24日午前、何者かによって展示資料や横断幕などが持ち去られているのが見つかった。

 テント入り口に掲げていた「勝つまではあきらめない」と記した横断幕をはじめ、この日で3811日目となる、10年の戦いの日数を示す看板の数字部分が抜き取られていた。テント内では、ベニヤ板の壁に埋め立て工事などの様子をまとめた新聞紙面を貼り、上下をひもでくくりつけていたが、板ごと3枚がなくなっていた。
 24日午前7時半すぎ、座り込みに参加する住民が確認した。同テントは6月にも展示物が荒らされている。関係者らは「展示している資料や紙面が主義主張と合わないと感じた人物が取り去ったと思う。展示物の内容を選びはぎ取ったようだ。今後も同様な行為が想定できるが、心ない行動はやめてほしい」と訴えている。
 米軍キャンプ・シュワブのゲート前では午前9時半ごろ、集会が始まった。23日に来県した江渡聡徳防衛相が11月の知事選の結果に関わらず移設計画を進める方針を示したことに対し、沖縄平和運動センターの山城博治議長は「もしそういった事態になった場合、沖縄は自立するか独立するかの議論をしないといけない」と訴えた。【琉球新報電子版】