公明県本、推薦せず 知事選出馬の仲井真、翁長氏


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 公明党県本は11月16日投開票(10月30日告示)の県知事選で現職の仲井真弘多氏(75)=自民推薦=を推薦しない方向で最終調整に入った。那覇市長を辞任した翁長雄志氏(64)の推薦も見送る方向だ。

7日までに両陣営や支持者に考えを伝えた。知事選に組織的な関与をするかどうかも含め、議論を進める。
 県本は統一地方選への影響を考慮し、その後に知事選対応を協議することにしていた。統一選最後となるうるま市議選が5日に終わったため、支持者からの意見を集約するなど、今週末から議論を本格化させる。12日の豊見城市長選の終了後、対応について公表することを検討している。
 公明党県本は仲井真氏を1期目、2期目の選挙で推薦してきた。一方で翁長氏を過去4回の市長選で推薦している。
 県本は昨年、米軍普天間飛行場の移設に向けて政府が提出した名護市辺野古沖の埋め立て申請を承認しないよう仲井真氏に提言した経緯があり、埋め立てを承認した仲井真氏には支持者から反発がある。翁長氏は過去の市長選で推薦してきたが、今回の知事選では翁長陣営に共産党が加わっているため、共闘はできないと判断しているもようだ。
 知事選には元郵政民営化担当相の下地幹郎氏(53)、民主党県連代表の喜納昌吉氏(66)も出馬する予定だが県本はいずれも推薦の対象として議論していない。