県系2世ら親戚と再会 ニューカレドニアから来県


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20年ぶりの再会を果たしたニューカレドニア在住の県系2世レオン・ウイチさん(左)と名護市の仲村春さん(右)=8日午後7時すぎ、那覇市の那覇空港

 ニューカレドニア在住の県系2世レオン・ウイチさん(85)ら、同国在住の2世、3世の4家族12人が8日、来県した。那覇空港ではレオンさんのいとこ、名護市古我知の仲村春さん(92)ら親戚が出迎え、抱き合って再会を喜んだ。

 レオンさんの父、上地善次郎さんはニッケル鉱山で働くために1910年、旧羽地村(現名護市)の仲尾次から同国に渡った。アジア・太平洋戦争で善次郎さんは沖縄に強制送還されたが、残されたレオンさんらが戦後に呼び戻した。仲村さんはレオンさんのいとこで、20年ぶりの再会。
 レオンさんは「沖縄に来られ、うれしい」と話し、仲村さんは「とても楽しみにしていた。感無量です」と笑顔で繰り返した。
 祖父同士が兄弟というジャン・ピエール・ゼンコロさん(61)に再会した、沖縄ニューカレドニア友好協会の玉城勝夫さん(69)=名護市宮里=は「2011年から毎年のように会っている。もう兄弟のような絆がある」と肩を組み合って喜んだ。
 12人は14日まで名護市の親戚宅などで墓参りなどをしゆっくり過ごすという。