キングス、苦戦するも逆転勝ち TKbjリーグ第3戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングスは11日、香川県の高松市総合体育館で高松ファイブアローズと今季第3戦を行い、83―75で勝利した。キングスは第2戦と同様にシュートが決まらず、立ち上がりから追い掛ける展開になった。

キブエ・トリムが果敢に攻めてリングをこじ開けたが、インサイドの得点機を逸する場面が何度もあった。第2クオーター(Q)から徐々に守備が機能して高松の攻撃を狂わせると、ドゥレイロン・バーンズの3点弾などで一時は逆転した。しかし勢いを維持することができずにリードを許し、36―38で前半を終えた。第3Qは両チームが互いに得点して一進一退の攻防となったが、第4Qはキングスがインサイドを攻略。アンソニー・ケントやトリムの得点で高松を引き離した。高松との第2戦は12日午後1時から同体育館で行われる。

琉球ゴールデンキングス(2勝1敗)
83―75(14―18,22―20,24―20,23―17)
高松ファイブアローズ(2勝1敗)

◆最低限の仕事はできた
 伊佐勉HC(キングス)の話 昨シーズン、高松で大逆転負けした試合が印象に残っていたので、1戦目を勝てて最低限の仕事はできた。守備はやっていないに等しかった。明日はしっかり修正したい。

◆圧巻粘り流れ渡さず
 終盤の粘り強さは圧巻だった。なかなか主導権を握れない我慢の試合。第4Qに高松のインサイドを崩して点差を広げた。試合終了の直前にはファウルゲームに持ち込んだ高松に詰め寄られたが、岸本隆一がフリースローを確実に決めて逃げ切った。
 開幕から敵地の戦いが続くキングスにとって、苦しみながらも勝利を手にしたことは収穫だった。第1Qからシュート精度が上がらず、この日も立ち上がりの悪さを露呈した。序盤から高松にリードされたが大量得点を許すことはなく、マクヘンリーが要所で得点して悪い流れを食い止めた。
 第2Qは得意の堅守から攻撃にリズムが生まれ、トリムやバーンズの得点で試合をひっくり返した。一気に引き離したかったが、再びシュート精度が落ちてリードを奪われた。互いに激しく攻めて点の取り合いになった第3Qをバーンズのブザービーターで締めくくると、第4Qはケントがインサイドで力を発揮して勝利を呼んだ。
 連係がかみ合わないなど、チームとして発展途上な部分も多く見られた。並里成は「試合を通して流れが悪い時は、特にディフェンスが悪いように感じた」と修正点を挙げる。今後も苦しい戦いが予想されるキングスにとって、一戦一戦で見えた課題を克服することが必要になる。