琉球キングス、高松下し今季初の連勝 TKbjリーグ第4戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングスは12日、香川県の高松市総合体育館で高松ファイブアローズと今季第4戦を行い、84―65で勝利、今季初の連勝を飾った。

第1クオーター(Q)の開始直後は高松に連続得点を許し、キングスは攻撃がうまくいかずに苦しんだ。第1Qの中盤でキングスがメンバーを入れ替えると流れが変わり、大宮宏正の3点弾などで逆転に成功した。しかし第2Qは小さなミスやファウルが重なり、勢いを増した高松に押された。キングスは並里成らの得点で食らいつき、35―36で前半を終えた。第3Qは大宮や小菅直人が攻守で存在感を発揮して高松を一気に引き離すと、第4Qはドゥレイロン・バーンズらの得点でリードを守った。キングスは18、19の両日、那覇市民体育館で島根スサノオマジックとホーム開幕戦を行う。

琉球ゴールデンキングス(3勝1敗)
84―65(19―15,16―21,28―13,21―16)
高松ファイブアローズ(2勝2敗)

◆流れ変えた第3Q
 伊佐勉HC(キングス)の話 前半は自分たちのミスで流れを断ち切って、なかなか波に乗れなかった。第3Qの途中から選手全員が良いプレーを続けたことで少しずつ流れを変えられた。次戦に向けて一つでもターンオーバーを少なくできるように、練習から意識して取り組みたい。

◆小菅、大宮 ベテランが攻守けん引
 頼れるベテラン2人がチームを引っ張った。高松に1点をリードされて迎えた第3Q、攻守で活躍したのは31歳の大宮宏正と32歳の小菅直人だった。高さのある大宮がリング下を支配すれば、小菅は得意の3点弾でリングを射抜く。2人の活躍がチームを勢いづけ、高松を大きく引き離した。
 チームに火をつけたのは大宮だった。第1Qの序盤は高松がペースを握り、キングスは得点できない時間が続いた。伊佐勉ヘッドコーチは大宮以外のスタートメンバーを一度ベンチに下げ、アンソニー・ケントらを投入。直後に大宮が3点弾を沈めて反撃ののろしを上げると、並里成やケントのインサイドで同点、大宮の3点弾で逆転した。
 第2Qもキングスの勢いは衰えず、果敢にリングにアタックし続けた。しかしミスやファウルが重なって高松の追い上げを受けた。第3Qも開始直後にターンオーバーでボールを失ったが、悪い時間は長く続かなかった。小菅が3点弾にスチールと攻守で見せ場をつくると、大宮はリバウンドを拾って好機につなげた。
 第1戦で安定しなかった守備も力強さを取り戻し、大宮は「アウェーが続いた中で勝ち続けたことは大きい」と語る。次はいよいよホーム開幕戦。試合を重ねるごとに強くなるキングスの姿を多くのファンが心待ちにしている。