社会

【アルゼンチン】シーサーに沖縄人魂 3世・新門さんが展示会

アルゼンチンで初めて開かれたシーサー・シリーズの展示会。若手アーティスト新門・マルセロさんの作品

 ブエノスアイレス市内の日本庭園で6月28、29日、アルゼンチンで初めてのシーサー・シリーズの展示会が開かれた。

 作品は全て若手アーティスト新門・マルセロさん(32)の作品。新門さんはアルゼンチン生まれの沖縄県系3世で、本人によると小さいころから人見知りで少し引っ込み思案な性格の子どもだったという。そして、幼いころから東洋の像やアジアの美術作品に手が届く環境で生まれ育った。
 そんな雰囲気の中で慣れ親しんだものの一つが、家を飾る家具や棚の上で目にした陶器のシーサーだったという。
 どう猛さと温順、光沢のある体、二面性を持つ一対のシーサーに、幼いころの新門さんは引かれた。小学校の先生が新門さんが芸術に興味を持っていることに気付き、母親に「フェルナンド・ファデル市営芸術学校」を勧めた。
 展示会は26作品を公開し、ほぼ全てが2年前から作った作品である。現在はアールヌーボーの躍動感やダイナミズムを加えたオリジナリティーあふれる作品作りに着手している。
 新門さんは「ウチナーンチュ・アーティストとしてこの地上で自分の居場所を見つけたことが分かり、自信が付いた」と話していた。
(大城リカルド通信員)