若者「意思示して」 投票率増へ高校生行動


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県知事選立候補予定者へのインタビュー内容を話し合う興南高1年の西村一馬君(左)と開邦高2年の玉城亜紀乃さん=20日、那覇市古島の興南高校

 11月16日投開票の県知事選挙で、若者の投票率アップを目指し高校生が動きだしている。興南高校1年の西村一馬君(16)が中心となり、知事選の立候補予定者に若者目線でインタビューする企画を進めている。

インタビューの模様をインターネット動画で配信し、政治離れが進んでいると指摘される若年層に知事選への興味を持ってもらうのが狙いだ。
 経営者の親に連れられてさまざまな講演会などを聴いてきたため、幼いころから「政治が身近にあった」という西村君。ことし9月には社会問題や政治などについて考える高校生の団体「未来ユース」を立ち上げた。若者の投票率が低いことについて「投票するしないは自由かもしれない。けれども投票率が低ければ若者の意見は政治に反映されず、若者が抱える問題が解決されないことは問題だと思う」と話す。
 20日に那覇市古島の興南高校で行われた会議では、未来ユースのメンバーで開邦高校2年の玉城亜紀乃さん(17)らと質問内容について話し合った。「教育や雇用問題は気になるんじゃないか」「『こういう人なんだ』と候補者のキャラクターが分かれば関心を持つんじゃないか」。若者が興味を持つインタビューにするため、頭を悩ます。玉城さんは「候補者の考え方だけではなくて、伝える力の強さとかいった空気感もうまく伝えられたらいいな」と笑顔で語る。
 企画をサポートする東濱克紀さん(35)は「自分たちで関心を持って公開討論会も聴きに行っている。周りの高校生やその保護者への刺激になればと思う」と取り組みを歓迎する。現在は立候補予定者との日程調整を進めている段階だが、西村君は「若い有権者の投票を促すような企画にしたい」と意気込んだ。(’14知事選取材班)